2018年7月1日日曜日

第四回鳥渡句会(梅雨句会)結果発表 

<上位6句>
 
真昼間に湯をはつてをり半夏雨  (橋本)      7点(特選1)
スマホには写らぬ虹のまだありぬ  (徳山)  7点(特選1)
梅雨夕焼け電子レンジを買ふ相談 (徳山)      6点(特選3 逆選1)
古書店の棚のたわみて梅雨しとど (黒羽)   6点(特選1)
接岸のロープのぎぎぎ五月空 (白井)          5点(特選1)
鈴付きの鍵を拾うて梅雨の月 (黒羽)          5点


<優秀者>

正選王 徳山雅記    14点
特選王 徳山雅記    10点
絶対値王 徳山雅記   16点



人気投票正選王 篠原啓吾          17点
人気投票特選王 安部誠         13点
人気投票絶対値王 篠原啓吾       19点





<選句表(徳山のを複写したものです)※メモ等ありすみません>



<人気投票集計(一般のお客様からの投票をまとめました):計12名>




以上。



当日の高円寺:




 六月を綺麗な風の吹くことよ (正岡子規)

2018年6月17日日曜日

梅雨名句集

季語が「梅雨」の名句を集めてみました。



春の月ありしところに梅雨の月  高野素十

梅雨晴や蜩鳴くと書く日記 正岡子規

梅雨の富士梅雨の深さにそびえたる  阿部ひろし

じはじはと梅雨に入りけりバナナに斑  高澤良一 

梅雨の駅貨車の全長動き出づ  西村和子

あばれ梅雨死者にみづかき生えてゐし  熊谷愛子

梅雨畳蟻の魂のみ走る  蓬田紀枝子

梅雨の葬君降りし駅吾も降り  岡本眸

千人の着席の音梅雨深し  奥坂まや

樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ  日野草城

幼子に抽斗一つ貸して梅雨  市村究一郎

ぎしと梅雨箱階段の三段目  鈴木鷹夫

梅雨晴れの馬や筋肉ぶるぶるるん  福富健男

梅雨晴のどこから家事に手をつけむ  葵かける

軍艦のやうな靴ある梅雨の土間  砂山節子

雨だれに半音もあり梅雨最中  鈴木隆二

梅雨も楽し花の絵柄の傘まはし  嶋崎いね

素振りする梅雨の晴間の男傘  大川つとむ

梅雨月夜あなたも青い蚊に生まれ  中西ひろ美

一本の真青なる竹梅雨に入る  納譲二

梅雨に入るこんなに重いランドセル  杉岡ゆたか

梅雨の猫ふぐり確かめ貰ひけり  杉山とみ子

梅雨の夜の隣家が別の音を出す  國保継男

梅雨深し鯨が陸を歩きし日  矢島渚男

梅雨の月蕗の河原を照らしけり  長谷川櫂

鯉の水揺らして重き梅雨の傘  長谷川櫂

青梅雨や向日葵の葉の大雫  大熊輝一

梅雨蝶のしだいに低く墓の中  石寒太

戻り梅雨またも日記の日がとんで  角光雄

素うどんに葱たつぷりと送り梅雨  水原春郎

亀の子も迷ひ来れり梅雨の宿  山口青邨

森深く来て梅雨蝶の漂へる  安済久美子

尺蠖の尺取り急ぐ梅雨晴間   和田 祥子

梅雨晴に加はる星の夥し  相生垣瓜人

地球儀に梅雨の日当る一間かな  守屋 吉郎

梅雨貧し花でも真赤に画いてやれ  岡部六弥太

森といふ梅雨の塊ありにけり  岩垣子鹿

水郷を更に鎮めて梅雨深し  藤浦昭代

梅雨晴間二階傾くほどに干す  今井千鶴子

梅雨の月狐の仕業かも知れず  稲畑汀子

夕暮は犬の時間ぞ梅雨に入る  櫂未知子

物指をもつて遊ぶ子梅雨の宿  星野立子

梅雨晴や野球知らねばラヂオ消す  及川貞

どっちみち梅雨の道へ出る地下道  池田澄子

うしろより忽然と日や梅雨あがる  加藤楸邨

むささびや杉にともれる梅雨の星  水原秋桜子

ひとり身は暇と思はれ送り梅雨  鈴木栄子

黙祷に加はる梅雨の羽音あり  下田稔

人になる気配もみえず梅雨の猫  橋石和栲

吊皮にごとりとうごく梅雨の街  横山白虹

弟が姉ぶつ梅雨のシーチキン  坪内稔典

あめふらし海中を舞ひ梅雨深し  大屋達治

梅雨ばれのきらめく花の眼にいたく  室生犀星 

梅雨暑し女子プロレスの阿鼻叫喚  吉屋信子

梅雨に倦き机に倦きて部屋歩く  吉屋信子

壁張りは明治の新聞梅雨の宿   吉屋信子

鉛筆を噛めば木の香や梅雨ながし  中村苑子

梅雨の河見えざるものへ網を打つ  桂信子

ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき  桂信子

深梅雨のわが家を杭と思ひけり  岡本眸

膝の荷が卓押す梅雨のラーメン屋  岡本眸

梅雨を生き何にはげめと遺影の眼  野見山ひふみ

すつぽんの首の伸びゐし梅雨月夜  柿本多映

真言や少しへこみし梅雨畳  栗林千津

青梅雨の独り住ひは人魚めく  朝倉和江

珈琲屋出て珈琲屋梅雨深し  辻桃子

梅雨の木を父より先に伐り倒す  宇多喜代子

荒梅雨の日の差すときはつよく差す  宮津昭彦

梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな  永田耕衣 

梅雨はげし百虫足殺せし女と寝る  西東三鬼 



参考:「575筆まか勢」https://fudemaka57.exblog.jp

作句に行き詰ったときや、何も思いつかないときは、とにかくたくさんの例句を鑑賞してみるのがいいですね。「575筆まか勢」さんには膨大な俳句が集められていて季語で検索もできオススメです。(徳山)

2018年6月5日火曜日

第四回鳥渡句会(梅雨句会)開催概要


開催日時〉
2018630日(土)16時より。
1時間早めました。


投句締切〉
20186月23日(土) 
鳥渡営業時間内まで。


お題〉
「梅雨の季語」で一句。
  梅雨」や、「長梅雨」「梅雨湿り」など梅雨どき特有の季語を用いてください。「五月雨」「黴の宿」などもありです。

「雨や、雨から連想する言葉」で二句。
 季語になっている「虹」や、「なめくじ」などを用いてもいいし、「傘」や「天気予報」など+季語で作っても可です。

※「梅雨の季語」は、二番目のお題の条件も満たしているので、「雨」の句として出しても可です。もちろん三句とも「梅雨の季語」で出しても良いです。(6/15追記)
季語は各自「歳時記」などを参照してください。
計三句となります。投句数は厳守してください。


参加予約〉
下記のメールアドレスにお名前をお送りください。
masaki.tokuyama55@gmail.com

受付完了のお知らせはメールへの返信および当ブログにてお伝えします。
※席数に限りがあるため先着順で締め切らせていただく場合があります。

投句方法〉
鳥渡店内の投句袋に、付属の短冊一枚に一句ずつ書いて入れてください。(詳しくは袋にも書いてあります)

選句〉
締切後速やかに選句表を作成し、メールで配布・店内にも設置します。
参加者の方は、句会開催時間までに各自選句しておいてください(選句数は選句用紙に記載します)。

一般投票〉
句会当日までの間、店内に置いた選句用紙に対し、一般のお客様からも投票いただきます。
結果は句会当日に、句会参加者の互選とは別に集計して発表します。



以上。当日雨が降るといいですね。
何卒よろしくお願いいたします。
(徳山)

2018年4月9日月曜日

第三回鳥渡句会(春句会)結果発表

<上位6句>
 
なずな原7号棟を残すのみ(黒羽)   6点(特選2)
花も見ずとける夜半の丸氷(広瀬)   5点(特選1)
菜の花や久しぶりに封筒舐める(徳山) 5点
夕闇に隠れてひそり沈丁花(安部)   3点(特選1)
地下鉄は地上駅へと春うらら(橋本)  3点(特選1)
戻りきしボート並ぶや花筏(橋本)   3点(特選1)



<優秀者>

正選王 黒羽真知子        10点
特選王 橋本あづさ・黒羽真知子   4点
絶対値王 黒羽真知子    10点



人気投票正選王 徳山雅記                 15点
人気投票特選王 安部誠・徳山雅記 6点
人気投票絶対値王 徳山雅記             19点






<選句表(徳山のを清書したものです)>


<人気投票集計(一般のお客様からの投票をまとめました):計11名>

以上。


当日の高円寺:(ハナミズキ)





2018年3月5日月曜日

第三回鳥渡句会(春句会)開催概要

〈投句締切〉

2018月1日(日) ※鳥渡営業時間内まで。

〈開催日時〉

2018日(日)17時より。



〈お題〉

「春の花(植物)の季語」で二句。
   桜、花見に関することや、チューリップから杉花粉まで、春の植物の季語を用いてください。

●「当季雑詠」で一句。
 当季雑詠とは「句会当日の季節」に合った季語が用いられていれば、あとは自由ということです。
 ただ、春の季語にも幅があり、なるべくその場にドンピシャな季感がある方が句会として共感も得やすくて盛り上がるよね、というくらいに考えていただければ。(これは上の「春の花(植物)」の季語にもあてはまります)



※季語は各自「歳時記」などを参照してください。
※計三句となります。投句数は厳守してください。


〈参加予約方法〉

下記のメールアドレスにお名前をお送りください。

masaki.tokuyama55@gmail.com

※初参加歓迎!!
※席数に限りがあるため店長を含め定員10名とします。先着順で決定し、メールへの返信および当ブログでお知らせします。
※参加の方は句会当日開始時間までに確実に来店お願いします。


〈投句方法〉

鳥渡店内の投句袋に付属の短冊一枚に一句ずつ、俳句と自分の名前を書いて、俳句のみが見えるように端を折り曲げ、ホチキス等で留めて、投句袋に入れてください。(詳しくは袋にも書いてあります)

〈選句〉

締切後速やかに選句用紙を作成しメールで配布および店内にも設置しますので、参加者の方は、句会開催時間までに各自選句しておいてください(選句数は選句用紙に記載します)。

〈一般投票〉

句会当日までの間、店内に置いた選句用紙に対し、一般のお客様からも投票いただきます。句会参加者の互選とは別に集計して発表します。


以上、何卒よろしくお願いいたします。
(徳山)

2018年1月14日日曜日

第二回鳥渡句会(新年句会)結果発表

<上位9句>
 
左義長のだるま彼方を見てをりぬ(徳山)
枯れ草と凧あげの父犬の目に(松谷)
凍蝶の翅ふるはせてト短調(黒羽)
座布団のひんやり踏みて雑煮椀(黒羽)
幼らも頬染め祝ふお屠蘇かな(comy)
霜柱歩調をあわせさくさくさく(安部)
陋屋のひかり集めて地球独楽(黒羽)
初富士を過ぐ電柱の速さかな(徳山)
七草やひとくさがゆとなりにけり(安部)




<優秀者>

正選王 黒羽真知子 11点
特選王 黒羽真知子・松谷友美・徳山雅記 4点
絶対値王 黒羽真知子 15点



人気投票正選王 徳山雅記 21点
人気投票特選王 徳山雅記 14点
人気投票絶対値王 徳山雅記 29点



<開催概要>

●お題:
1.新年の季語で二句。

2.「ちょ」の音を含む言葉を入れて一句。
 
●投句締め切り:2018年1月7日(日)
●句会開催日:2018年1月13日(土)17時〜19時
●参加者:7名(広瀬、徳山、松谷、黒羽、comy、安部、荒井)


<選句表(徳山のを清書したものです)>




<人気投票集計(お客様の投票をまとめました):計18名>





以上。



当日の写真:


バー鳥渡青信号なら徒歩一分(徳)